ご挨拶
私の住まいは、10年前に和歌山でダム底に沈む築80年程の家を、兵庫県川西市に移築し再生したものです。
隣接した新築棟と古民家棟との調和を含め、現代の住環境にも適合する実験住宅として暮らしています。
この住まいは、これまで手がけた数々の新築棟の様な、華やかなデザイン性は無いと錯覚しますが、実は古民家には数知れない癒しや、お客様を見事にしつらいが出来る、不思議な力がある様に感じます。
和室や縁側の姿や形は勿論ですが、昔ながらの色や肌触り、匂いなど全て癒しの要因になっています。それは古民家が出来て1300年の歴史と現代民家70年の差だと思います。この70年の間に、地震の度に代わる耐震基準と、毎回変わる省エネ基準で覚えきれません。
時代が便利・楽からAI等に先走る世の中ですが、やはり基本は1300年の工法で、取り合いの良い便利要因を如何に組み合わせてゆくかを考えるのが、正しい選択ではなかったでしょうか!
そういった中で折り合いの付く接点を模索しながら、一件でも丈夫な古民家を残し、日本の山の木を使った日本家屋を復活させるには、「全国古民家再生協会」のような幅広いネットワークが必要不可欠かと思います。
各工務店が、各地域の古民家の特徴を見極める実力を身につけて、良い家は残す、そして息の長い良い家を建てていく、そういう昔ながらの基盤の体制になれば、日本の家づくりの未来が、明るく見えてくると信じ、取り組む所存です。
一般社団法人古⺠家再⽣協会兵庫
代表理事 坂井 信夫
代表理事 坂井 信夫
代表理事プロフィール
氏名 | 坂井 信夫 (さかい のぶお) |
生年月日 | 昭和30年1月18日 |
今年の抱負 | 未来試行 |
保有資格 |
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